二次性高血圧症という病気

コルチゾールの特徴

コルチゾール 生化学検査U 134点

副腎からのコルチコイド分泌量を調べる検査です。
以下の特徴があります。
早朝に高く、夕方に低値となる比内変動があります。
運動やストレスでも増加します。
CBG増加時(妊娠・エストロゲン投与中)には高値になります。

コルチコイドは副腎皮質の束状層で作られ下垂体前葉からのACTHにより分泌が調整されています。
コルチゾールの1日の分泌量は約20mgであり、血中では90%が コルチステロイド結合グロブリン(CBG、トランスコルチン)と結合して存在します。
肝臓、腎臓で代謝されて尿中へ排出されるが20〜30%が17-OHCSとして測定されます。
糖質コルチコイドの活性を推定することにより視床下部、下垂体、副腎系統の病変を推測することができる検査です。

検査値

高値 下垂体機能低下症、アジソン病 可能性:ACTH単独欠損症、先天性副腎皮質過形成、合成副腎髄質ホルモン剤投与中 
低値 クッシング病、クッシング症候群、副腎腺腫、癌 可能性:異所性ACTH産生腫瘍、肥満、神経性食思不振、CBG増加時(妊娠・エストロゲン投与中)