二次性高血圧症という病気

クッシング症候群

クッシング症候群とは副腎皮質からの自立性コルチゾールの過剰分泌による全身性代謝疾患です。
特徴は高血圧、糖尿病や肥満、脂質異常、骨粗鬆症に潜む疾患です。

病型分類

ACTH依存症性クッシング症候群:下垂体性クッシング病、異所性ACTH産生症候群など
ACTH非依存症性クッシング症候群:副腎皮質腺腫、癌腫、ACTH非依存性大結節過形成、原発性副腎皮質小結節性異型性、マッキューンオルブライト症候群(小児慢性特定疾患)、食事依存症など

主な症状

満月様顔(ムーンフェイス)、精神症状、多毛、にきび、水牛用脂肪沈着、皮下うっ血、月経異常、血液生化学検査(白血球増多、リンパ球減少、高血糖、低カリウム血症、脂質異常、高F血症)、筋力低下、化膿創、浮腫、男性化兆候、赤色皮膚線条など

治療

外科治療が優先される。
副腎腫瘍、片側過形成副腎の摘出手術が行われる。
病巣(副腎、下垂体、異所性)
癌以外は腹腔鏡下で内視鏡手術が一般的に行われる。
感染(ひよりみ感染)、糖尿病、心不全、などの合併症の重症化の際は薬物療法を行う。